1: :2016/05/25(水) 21:35:11.78 ID:
http://newswitch.jp/p/4772
自動車の燃費や会計をめぐる不祥事が起きている。原因とされるのが目標達成への圧力だ。
内閣府本府参与を務めるアライアンス・フォーラム財団代表理事の原丈人氏は「短期利益を追求する
株主資本主義の下では不正は起きる」と警鐘を鳴らす。そして長期視点に立った経営に取り組む「公益資本主義」を提唱し
四半期決算の廃止を訴える。原氏に日本企業に求められる経営像を聞いた。
―燃費や会計の不正が発覚しています。
「株主資本主義の下では不正は起きやすい。ガバナンス(企業統治)を強化しろと言うが、それは間違いだ。
経営者は短期間で利益を上げるように、株主から圧力を受ける。株価や株主資本利益率の呪縛から解き放たないと。
『短期では損だが、将来のために投資している』と言えるようにすべきだ」
―不正の病巣となった株主資本主義とは。
「『会社は株主のものだ』と考える株主資本主義は、株主への利益の分配をなるべく多くする。
しかも短期に分配しようとするからうまくいかない。中長期的な考え方なら持続的な経営ができる」
―短期で成果を出そうとすると、時間やコストがかかる研究・開発に打ち込めず、革新的な技術やビジネスが生まれないということですか。
「1970年―80年代の米国のベンチャーキャピタル(VC)は、夢のある会社に投資していた。それがIT産業のようなビジネスを生んだ。
しかし今のVCは、時間がかかるものにお金を出さない。投資した会社を高く売ることが重視されるからだ」
“仲間”に利益配分を
―それでは提唱する公益資本主義とは。
「会社は従業員、顧客、取引先、地域、地球といった、会社を支える『社中』で成り立っている。
その仲間たちに利益を分配するのが公益資本主義だ。中間所得層が増えて所得格差が少なくなり、
社会が安定する。経営も長期で考えられる」
―長期視点で自分の経営をやりたい経営者も多いはずです。公益資本主義への移行を促すための環境づくりも重要では。
「四半期決算を廃止すべきだ。短期業績に振り回されないばかりか、頻繁な決算の開示に費やす資
源を他の分野に振り向けられる。日本が初めて四半期決算廃止を表明した国になってほしい」
【記者の目・「長期視点」評価の環境整えば】
原氏によればJR東海の葛西敬之名誉会長は増配を求める株主に『まず顧客のために安全に投資し、次に安全を担う従業員に配分する』と応じたという。安全は業績や配当の安定につながる。投資家など社会が長期視点の経営を評価する環境が整えば、公益資本主義に移行しやすい。
※追記
ユニリーバのポール・ポールマン氏がCEO就任早々、四半期報告をなくして業績予想を発表しなくなるとデイトレーダーのような投資家から批判されました。一方で売上高を倍にすると長期目標を公表すると長期間の安定配当をのぞむ年金基金のような機関投資家から評価されたそうです。買ってもすぐに売って儲ける投資家がそもそも株主なのかと原さんは言います。長く保有するから株主なはずです。それにクレアンの薗田綾子さんが言ってましたが、長期ビジョンがあるということは会社が将来、存続しているコミットになるはずです。燃費で他社に勝つ競争よりも、10年、20年後にガソリン車をゼロにする開発に打ち込んだ方が将来も優位に立てるはずです。
(聞き手=松木喬)
自動車の燃費や会計をめぐる不祥事が起きている。原因とされるのが目標達成への圧力だ。
内閣府本府参与を務めるアライアンス・フォーラム財団代表理事の原丈人氏は「短期利益を追求する
株主資本主義の下では不正は起きる」と警鐘を鳴らす。そして長期視点に立った経営に取り組む「公益資本主義」を提唱し
四半期決算の廃止を訴える。原氏に日本企業に求められる経営像を聞いた。
―燃費や会計の不正が発覚しています。
「株主資本主義の下では不正は起きやすい。ガバナンス(企業統治)を強化しろと言うが、それは間違いだ。
経営者は短期間で利益を上げるように、株主から圧力を受ける。株価や株主資本利益率の呪縛から解き放たないと。
『短期では損だが、将来のために投資している』と言えるようにすべきだ」
―不正の病巣となった株主資本主義とは。
「『会社は株主のものだ』と考える株主資本主義は、株主への利益の分配をなるべく多くする。
しかも短期に分配しようとするからうまくいかない。中長期的な考え方なら持続的な経営ができる」
―短期で成果を出そうとすると、時間やコストがかかる研究・開発に打ち込めず、革新的な技術やビジネスが生まれないということですか。
「1970年―80年代の米国のベンチャーキャピタル(VC)は、夢のある会社に投資していた。それがIT産業のようなビジネスを生んだ。
しかし今のVCは、時間がかかるものにお金を出さない。投資した会社を高く売ることが重視されるからだ」
“仲間”に利益配分を
―それでは提唱する公益資本主義とは。
「会社は従業員、顧客、取引先、地域、地球といった、会社を支える『社中』で成り立っている。
その仲間たちに利益を分配するのが公益資本主義だ。中間所得層が増えて所得格差が少なくなり、
社会が安定する。経営も長期で考えられる」
―長期視点で自分の経営をやりたい経営者も多いはずです。公益資本主義への移行を促すための環境づくりも重要では。
「四半期決算を廃止すべきだ。短期業績に振り回されないばかりか、頻繁な決算の開示に費やす資
源を他の分野に振り向けられる。日本が初めて四半期決算廃止を表明した国になってほしい」
【記者の目・「長期視点」評価の環境整えば】
原氏によればJR東海の葛西敬之名誉会長は増配を求める株主に『まず顧客のために安全に投資し、次に安全を担う従業員に配分する』と応じたという。安全は業績や配当の安定につながる。投資家など社会が長期視点の経営を評価する環境が整えば、公益資本主義に移行しやすい。
※追記
ユニリーバのポール・ポールマン氏がCEO就任早々、四半期報告をなくして業績予想を発表しなくなるとデイトレーダーのような投資家から批判されました。一方で売上高を倍にすると長期目標を公表すると長期間の安定配当をのぞむ年金基金のような機関投資家から評価されたそうです。買ってもすぐに売って儲ける投資家がそもそも株主なのかと原さんは言います。長く保有するから株主なはずです。それにクレアンの薗田綾子さんが言ってましたが、長期ビジョンがあるということは会社が将来、存続しているコミットになるはずです。燃費で他社に勝つ競争よりも、10年、20年後にガソリン車をゼロにする開発に打ち込んだ方が将来も優位に立てるはずです。
(聞き手=松木喬)
14: :2016/05/25(水) 21:52:57.16 ID:
>>1
株主資本主義の下では不正は起きやすい
うむ、確かに。
だが、
共産や社会主義はさらに4ケタ違いにひどい。
株主資本主義の下では不正は起きやすい
うむ、確かに。
だが、
共産や社会主義はさらに4ケタ違いにひどい。
23: :2016/05/25(水) 22:09:10.36 ID:
>>1
つ東芝
つ東芝
44: :2016/05/25(水) 23:02:34.28 ID:
>>1
四半期決算に右往左往するのは愚の骨頂だとは思うが、廃止すべきとはおもわんよ
つか株式上場するから株主にあれこれ言われるんであって、上場しなきゃいいんやで?
四半期決算に右往左往するのは愚の骨頂だとは思うが、廃止すべきとはおもわんよ
つか株式上場するから株主にあれこれ言われるんであって、上場しなきゃいいんやで?